交通違反してしまったら? タクシー乗務員の対応マニュアル

交通違反時の対応

タクシー乗務員として最も重要なのは「違反をしない運転」ですが、万が一違反をしてしまった場合には、適切な対応が必要です。

ここでは、実車中・空車中それぞれの対応と、違反後の社内手続きについて解説します。


■ 大前提:違反時は「冷静・誠実」に対応する

交通違反で停止を求められた場合は、必ず以下を徹底してください。

  • 速やかに安全な場所へ停車する
  • 指示に従い、落ち着いて対応する
  • 言い訳や感情的な言動はしない
  • 免許証などの提示は速やかに行う

不適切な対応は、印象悪化だけでなく処分が重くなる可能性もあります。


■ 実車中(お客様乗車中)の対応

お客様を乗せている状態での違反は、特に慎重な対応が求められます。

① まずは安全確保

警察官の指示に従い、安全な場所へ停車します。
急ブレーキや無理な車線変更は絶対に避けてください。

② お客様への説明

簡潔に、丁寧に説明します。

例:

「申し訳ございません、交通違反の確認のため停車いたします。
 少々お時間をいただきます。」

③ 状況に応じた対応

  • 長時間になる場合 → お客様の意向を確認
    会社の許可を得られれば「高速」ボタンを押下し時間課金を停止
  • 希望があれば → 別車両の手配や途中精算を検討

④ 対応後のフォロー

  • 丁寧に謝罪
  • 運行継続または終了の確認

■ 空車中の対応

空車時であっても、会社の信用を背負っていることに変わりはありません。

① 安全に停車し、指示に従う

基本は実車時と同様です。

② 違反内容を正確に把握

後の報告に必要となるため、以下を意識してください。

  • 違反の内容
  • 発生場所
  • 時刻
  • 警察官からの説明

■ きっぷ(交通反則告知書)を受けた場合

違反により「きっぷ」を交付された場合は、必ず会社への報告が必要です。

① 速やかに会社へ連絡

  • 違反内容
  • 場所
  • 状況

を簡潔に報告してください。

② 帰庫後、きっぷを提示

帰庫後は、必ず運行管理者へ提示してください。

③ 社内でコピー・保管

  • 原本確認後、コピーを取得
  • 社内で適切に保管・管理

※無断で未報告・未提出の場合、服務規程違反となる可能性があります


■反則金について

交通違反で「きっぷ(交通反則告知書)」を受けた場合は、所定の期限内に反則金を納付する必要があります。
※一般的に「罰金」と呼ばれることがありますが、正式には「反則金」です。

反則金については、乗務員負担でお支払いください。


■違反後に最も重要なこと

違反をしてしまった場合に重要なのは、

  • 隠さない
  • ごまかさない
  • 正確に報告する

ことです。

違反そのもの以上に、報告義務違反の方が重く扱われるケースもあります。

後日免許停止の日程と期間が通知されたら、この情報も会社へ報告してください


■ まとめ

  • 違反時は冷静かつ誠実に対応
  • 実車中はお客様対応を最優先
  • 空車中でも正確な状況把握が重要
  • きっぷは必ず会社へ報告・提示

交通安全運動の期間に限らず、日頃から「違反をしない運転」を徹底し、安全・安心な運行を心がけましょう。


■運行管理者からの一言

「違反ゼロが理想ですが、万が一の際の対応で“プロとしての差”が出ます。正しい対応を徹底しましょう。」


■関連リンク

  • 基本的な運転・接客については、こちらの記事も参考にしてください。
    → 【新人乗務員向けページ
  • 万が一、事故につながってしまった場合の対応については、こちらも必ず確認してください。
    → 【事故発生時の対応

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